
実家の片付けを考えているけれど、ゴミとして捨てるのはもったいない…
売れるものはできるだけ買取してもらいたい。
でも、一体何が売れるのかわからない…。
結論から申し上げると、実家の片付けで売れるものは「ブランド品」「骨董品」「家電製品」「切手・はがき」など12種類あります。
実は、一見ゴミに見えるような古いものでも、専門業者に査定してもらうと意外な高値が付くこともあります。
この記事では、実家の片付けで売れるものを、カテゴリー別に合計12種類、具体的に解説していきます。

実家の片付けでお困りのあなたのお役に立てれば嬉しいです。
- 実家の片付けで売れるもの12選
- 各カテゴリーごとの具体的な売却相場
- 高く売るためのコツと注意点
- 買取業者の選び方と依頼方法
- ほとんどの場合売れないものとは
実家の片付けで意外と売れるもの8選|カテゴリー別に解説
実家の片付けを始める前に、まずは売れるものを知っておくことが重要です。ここでは、実家でよく見かける売却可能なものを8種類、カテゴリー別に詳しく解説していきます。その後別の見出しで、ゴミのように見えて意外と売れるもの4選をご紹介します。


骨董品・アンティーク
実家に眠っている骨董品やアンティークは、意外な高値が付くことがあります。
特に売却が期待できるものは:
- 掛け軸や古い書
- 茶道具(茶碗、棗、茶入れなど)
- 古い置物や陶器
- 古い人形(雛人形、五月人形)
中でも、有名な作家のものや、江戸時代以前の古いものは高額査定が期待できます。ただし、保存状態が悪いものや、箱書きや極書きがないものは値段が大きく下がってしまいます。
骨董品は素人判断が難しいので、まずは専門業者に査定を依頼することをおすすめします。
ブランド品
昭和時代に購入したブランド品でも、状態が良ければ高値で売れる可能性があります。
買取対象となりやすいもの:
- バッグや財布(ルイヴィトン、エルメス、シャネルなど)
- 時計(ロレックス、オメガ、カルティエなど)
- アクセサリー(ティファニー、カルティエ、ブルガリなど)
- ブランドの食器(エルメス、ウェッジウッド、ロイヤルコペンハーゲンなど)
ブランド品は、付属品(保証書、箱、布袋など)が揃っているとより高額査定になります。また、年代物のヴィンテージアイテムは、コレクターからの需要も高いです。
偽物も多いので、必ず複数の専門店で査定を受けることをおすすめします。
家電製品
5年以内の家電製品は、比較的高値で売却できます。
特に人気の高い家電:
- 冷蔵庫(大型・高級メーカー)
- 洗濯機(ドラム式)
- テレビ(4K対応・大型)
- エアコン(省エネ性能の高いもの)
ただし、10年以上経過した家電製品は、安全性の観点から買取を断られることも。また、傷や汚れが目立つものは、大幅な減額対象となります。
事前に掃除をして、取扱説明書や保証書を用意しておくと査定額アップが期待できます。
切手・はがき
実家の引き出しなどから出てくる切手やはがきも、案外な値段が付くことがあります。
高値が期待できるもの:
- 未使用の記念切手
- 昭和初期の切手
- 未使用の年賀はがき
- 古い絵はがき
特に、昭和30年代以前の切手や、エラー切手(印刷ミスのあるもの)は、コレクターからの需要が高く、高額査定が期待できます。
切手は、台紙から剥がさずそのまま保管しておくことが大切です。
レコード・CD
実家の押し入れに眠っているレコードやCDは、意外な掘り出し物かもしれません。
特に高値が期待できるもの:
- ビートルズなど海外アーティストの国内盤レコード
- 昭和40年代のグループサウンズのレコード
- アイドルの非売品CD
- ジャズやクラシックの限定盤
レコードは、ジャケットの状態や盤面の傷の有無が査定額を大きく左右します。また、帯が付いているものは、付いていないものと比べて2倍以上の価値がつくことも。
大量にある場合は、まとめて買取を依頼すると査定額アップの可能性があります。
古い着物
タンスの中の着物は、状態が良ければ高額査定が期待できます。
買取相場が高いもの:
- 訪問着や付下げ(1万円〜30万円)
- 袋帯(5千円〜10万円)
- 名古屋帯(3千円〜5万円)
- アンティーク着物(1万円〜100万円以上)
特に、有名な織元の着物や、絹100%の着物は高値が期待できます。また、昭和初期の着物は、アンティークとして価値が高いことも。
カビや黄ばみのない、比較的状態の良いものを選んで査定に出しましょう。
昭和レトロな雑貨
昭和時代の懐かしい雑貨類は、コレクターからの需要が高まっています。
人気の高いもの:
- ブリキのおもちゃ(特に箱付き)
- 昭和の広告物(ホーロー看板など)
- 古い駄菓子屋の什器
- 昭和30年代の家庭用品
特に、当時の箱や説明書が残っているものは、プレミアが付きやすい傾向にあります。また、企業物(企業のノベルティグッズなど)も人気です。
汚れていても、きれいに掃除すれば価値が上がることもあります。
工具・機械類
工具や機械類は、メーカーや種類によって、思いがけない高値が付くことがあります。
特に需要の高いもの:
- 電動工具(マキタ、日立、ボッシュなど)
- 精密測定器
- 旧式のミシン(シンガー、ジャノメなど)
- 大工道具一式
工具は、古くても性能の良いものは、中古市場での需要が高いです。特に、職人向けの専門工具は、高額査定が期待できます。
セット物は、バラバラにせず一式で査定を受けることをおすすめします。



実家の片付けでは、一見価値がないように見えるものでも、実は買取可能なケースが多々あります。まずは、これらのカテゴリーに該当するものを分別して、専門業者に相談してみることをおすすめします。
売れないと思って捨ててしまいがちなもの4選
実家の片付けでは「これはもう古すぎて…」と、つい捨ててしまいがちなものがあります。しかし、実は意外な価値があるものも。ここでは、捨てる前に要チェックなものをご紹介します。


古い教科書・漫画・雑誌
昔の本や雑誌類は、年代によって思わぬ価値があることも。
特に注目したいもの:
- 昭和30〜40年代の教科書
- 絶版となった漫画の初版本
- ファッション雑誌のバックナンバー
- 専門分野の学術書や古書
例えば、手塚治虫や石ノ森章太郎の漫画単行本の初版は、状態が良ければ1冊1万円以上の値が付くことも。また、少女漫画雑誌の付録や、アイドルの特集が組まれた雑誌なども、コレクターからの需要が高いです。
シリーズものは、できるだけ揃えた状態で査定に出すことをおすすめします。
「売れる本と売れない本の違い」については、別の記事で詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。


使用済み切手
一般的に使用済み切手は価値がないと思われがちですが、実はそうとも限りません。
使用済みの切手は、種類や状態によっては買取が可能です。特に、希少性の高い切手や特別な消印が押されたものは、コレクターの間で高い需要があります。
買取可能性のある使用済み切手:
- 戦前の切手
- 記念切手や特殊切手
- 希少な消印:短期間しか使用されなかった消印や、特別なイベント時の消印は高く評価されることがあります。
- 初日カバー(消印付きの記念切手)
特に昭和初期以前の使用済み切手は、歴史的価値があり、コレクターから人気があります。また、外国切手は、国や年代によって価値が大きく異なります。
切手は台紙から剥がさず、消印の状態も大切な査定ポイントとなります。
古い手芸用品・材料
タンスの奥に眠っている手芸用品や材料にも、意外な価値があることも。
注目される手芸用品:
- 古い毛糸(廃盤となった種類)
- アンティークのレース
- 刺繍糸の未使用品
- 和裁・洋裁の道具セット
専門の買取業者では、未使用の手芸用品や材料を買い取っています。ただし、買取対象はブランド生地や未使用品に限られる場合が多いです。例えば、「手芸用品買取り専門店 かんざぶろう」では、リバティやマリメッコなどのブランド生地や、未使用の毛糸、アクセサリーパーツなどが買取対象となっています。
未使用・未開封の物は特に高値が期待できます。
古いカメラ・レンズ
デジタルカメラ全盛の今、フィルムカメラは不要と思われがちですが、実は高値で取引されているものも。
査定が期待できるもの:
- フィルム一眼レフカメラ(ニコン、キヤノン、ライカなど)
- 交換レンズ
- 中判カメラ(ハッセルブラッドやマミヤ、ペンタックスなど)
- ビンテージカメラ(オールドレンズや限定生産のレンズ)
特に、有名メーカーの名機や、希少なレンズは、状態が良ければ数万円から数十万円の査定額が付くことも。また、最近では、フィルムカメラがトレンドとなり、若い世代からの需要も増えています。
カビや曇りのないレンズ、作動するものは特に高値が期待できます。



昭和時代のものは、その希少性から思わぬ高値が付くことも。まとめて処分する前に、一度査定してみることをおすすめします。
高値で売るためのコツと注意点
実家の片付けで見つかった物を少しでも高く売るためには、いくつかのコツがあります。ここでは、より良い査定額を得るためのポイントをご紹介します。
事前の仕分け方
売却予定の品物は、きちんと仕分けをしておくことで、スムーズな査定につながります。
効率的な仕分けのポイント:
- カテゴリーごとに分類する(家電、着物、骨董品など)
- 同じメーカーや年代のものをまとめる
- 付属品や説明書は本体と一緒に保管
- 箱や保証書がある場合は必ず一緒にする
特に重要なのは、「捨てるもの」「売れるかもしれないもの」「家族で相談が必要なもの」の3つに大きく分類すること。迷った場合は、いったん「売れるかもしれないもの」に分類しておくと安心です。
仕分けの段階で写真を撮っておくと、後で家族と相談する際に便利です。
適切な保管方法
査定までの保管方法で、査定額が大きく変わることがあります。
保管時の注意点:
- 湿気やカビを防ぐため、風通しの良い場所で保管
- 直射日光を避ける(特に着物や書籍類)
- 重ねすぎて変形しないよう注意
- 傷がつかないよう、できるだけ個別に梱包
特に骨董品や着物は、保管状態が査定額に大きく影響します。また、家電製品は、動作確認ができる状態で保管しておくことが重要です。
少しでもカビや傷みが見つかったら、すぐに対処することが大切です。
買取相場の調べ方
事前に相場を知っておくことで、適正な査定額かどうかの判断ができます。
相場を調べる方法:
- 買取業者のウェブサイトで確認
- オークションサイトの落札相場をチェック
- フリマアプリでの取引価格を参考にする
- 複数の買取業者に見積もりを依頼
ただし、相場は時期や地域によって変動することもあります。また、商品の状態によっても大きく変わってくるので、あくまで参考程度と考えましょう。
相場を知っておくことで、不当に安い査定額を提示された際の判断材料になります。
必要な証明書類
高額商品の場合、証明書類が査定額に大きく影響します。
用意しておきたい書類:
- 鑑定書や証明書(宝飾品、美術品など)
- 保証書(時計、ブランド品など)
- 購入時のレシート
- 箱や付属品の一覧
特にブランド品は、真贋証明ができる書類があるかどうかで、査定額が大きく変わることがあります。また、骨董品の場合は、箱書きや極書きが重要な価値となります。
古い書類でも捨てずに保管しておくことをおすすめします。



このように、少しの工夫と準備で査定額は変わってきます。特に、保管方法と証明書類の有無は重要なポイントとなりますので、整理の際は十分注意しましょう。
ほとんどの場合、売れないものリスト
実家の片付けでは、思い入れのある品物も多く「もしかしたら…」と期待してしまいがちです。しかし、残念ながら、以下のようなものは、ほとんどの場合買取対象外となります。
日用品・衣類
残念ながら、以下のものは買取できません:
- 使用済みの食器類
- 使い古した調理器具
- 既製服(ユニクロやGUなど)
- 使用済みの寝具類
- タオル類



例外として、高級ブランドの食器や未使用品であれば、買取可能な場合があります。
個人性の強いもの
以下のものは、衛生面や個人情報保護の観点から買取不可:
- 使用済みの化粧品
- 開封済みの医薬品
- 使用済みの下着類
- 個人の写真やアルバム
- 印鑑・手帳類
これらは、思い出の品として残すか、適切に処分する必要があります。
破損・劣化の著しいもの
状態の悪いものは買取できません:
- カビの生えた着物や布製品
- 木製家具の虫食いがひどいもの
- 破損した家電製品
- 色褪せや破れの著しい書籍
- 錆びついた金属製品
これらは早めに処分を検討したほうが、カビの蔓延や虫害を防げます。
需要のないもの
以下のような物は、需要がないため買取不可:
- 型落ちのパソコン(10年以上前)
- VHSビデオデッキ
- 古い携帯電話
- 使用済みの文房具
- 使い古した園芸用品
ただし、アンティーク品として価値がある場合は、専門業者に相談する価値があります。



このように、売れないものをあらかじめ知っておくことで、効率的な仕分けが可能になります。迷った場合は、写真を撮って買取業者に事前相談することをおすすめします。
買取業者の選び方と依頼の流れ
適切な買取業者を選ぶことは、スムーズな売却と良い査定額を得るために重要です。ここでは、業者選びのポイントと、実際の依頼手順についてご説明します。
買取業者の種類と特徴
買取業者は、専門分野によって大きく分かれています。
主な買取業者の種類:
- 総合リサイクルショップ (メリット:様々なものを一度に買取可能) (デメリット:専門的な品物は査定額が低めになることも)
- 専門買取業者 (メリット:その分野に特化した適正価格での査定が期待できる) (デメリット:取扱品目が限られる)
- 遺品整理業者 (メリット:片付けから買取まで一括で依頼可能) (デメリット:買取額は専門業者より低めになることも)
高価な物や専門的な物は、専門買取業者に依頼することをおすすめします。
一括査定サービスの活用法
一括査定サービスを利用すると、複数の業者から同時に見積もりを取ることができます。
一括査定サービス利用のメリット:
- 複数の業者と比較できる
- 自分で業者を探す手間が省ける
- 業者同士の競争で査定額が上がる可能性がある
- 優良業者のみが登録している
ただし、査定依頼後に営業電話が増えることもあるので、専用の電話番号やメールアドレスを用意することをおすすめします。
見積もりは最低でも3社以上取ることをおすすめします。
出張買取と持ち込み買取の違い
買取方法は大きく分けて2種類あります。
それぞれの特徴: 出張買取
- メリット:重い物も楽に売却可能
- デメリット:出張費用が必要な場合も
- 向いているもの:家具、大型家電、まとまった量の物
持ち込み買取
- メリット:査定額が高めになることも
- デメリット:運搬が自己負担
- 向いているもの:小物類、ブランド品、貴金属
実家の片付けの場合は、モノの数が多いので出張買取を利用されると良いでしょう。
売却時の必要書類と手続き
スムーズな売却のために、必要書類は事前に準備しておきましょう。
準備が必要な書類:
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 印鑑
- 振込先の口座情報
- 委任状(依頼者が本人でない場合)
特に高額商品の場合は、次の書類も必要になることがあります:
- 家族の同意書
- 相続関係を証明する書類
- 所有権を証明する書類
書類に不備があると買取を断られることもあるので、事前確認が重要です。
信頼できる買取業者を選び、適切な手続きを踏むことで、安心して売却することができます。不安な点がある場合は、事前に業者に確認することをおすすめします。


まとめ:実家の片付けは売れるものを見極めることから
実家の片付けで大切なのは、「捨てる」か「売る」かの見極めです。この記事でご紹介した売れるものリストを参考に、まずは仕分けから始めてみましょう。
特に重要なポイントは:
- 見た目で判断せず、専門家に相談する
- 事前の仕分けと適切な保管を心がける
- 複数の買取業者から見積もりを取る
- 必要書類は事前に準備しておく



実家の片付けは大変な作業ですが、一つ一つ丁寧に対応することで、思わぬ収入につながることもあります。ぜひ、この記事を参考に、効率的な片付けを進めていってください。




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